
ドンレミの羊飼いの娘
十三の夏 神の声を聞く
百年の長き戦いより
オルレアンを解き放てと
細い背に剣ひとつ結び
シャルルの下へ神に導かれ
絶望の淵に姿見せし
白馬の処女に民は奮い立つ
その奇跡は勝利の歌を呼ぶ
いざ讃えよ 救国の乙女
ルーアンの呪われし街にて
十九の処女を神は見捨てたもう
束の間の平和の美酒に酔い
国の誇りを民は敵に売る
その奇跡は悪しき魔女のしるし
いざ火にかけその首を取れと
時は過ぎ 歴史は繰り返し
神は戯れ 人は愚かでも
その奇跡は語り継がれてゆく
いざ讃えよ 救国の乙女