
私はミルマ 朝を待つ女
三千億の夜と朝の狭間に立つ女
果てしなき 深い闇
うなる うごめく
濡れた足をさらう黒い波
おどろ、おどろ、おどろ・・・
背虫の黒松どもよ 立ち上がれ
海猫よ 鋭いその声で闇を撃て
日輪よ ああ
私の白いベールを 朱鷺色に染めあげよ
私はミルマ 朝を呼ぶ女
六千億の夜と朝の狭間に立つ女
おぞましき 深い闇
叫ぶ 響動(どよ)めく
乱れ髪をなぶる黒い風
おどろ、おどろ、おどろ・・・
弱虫はまなすどもよ 手を伸ばせ
海燕 鋭いその羽根で闇を切れ
朝風よ ああ
私の白いうなじに やさしく吹きわたれ